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Hilton Tokyo

Web 制作プロデュース その1【面談】

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Index

1.世間話のような感じで始まる

2.個人のモチベーションに向き合う

3.避けて通れない「遠回りのプロセス」もある

4.セルフ・イメージを育成し共有していく

5.柔軟な制作体制を整えていく

6.全体像を「一つの絵」として共有する

7.面談のポイント

1.世間話のような感じで始まる

初めての面談ではホームページページ制作(以下、「Web 制作プロデュース」と表記します)を進めるにあたり、「制作」の話にはすぐに入らないことが多いです。Web サイトは通常ある目的を達成するための手段(であることが多い)です。お客様が何を実現したいのか、そのためにWeb サイトがどう役に立つのか、お客様の「ゴール」を明確にさせて頂くことから始めます。

何ごとにも「アイス・ブレイク」は必要です。面談の初めは世間話のような感じで始まります。世間話だけで終わってしまうこともありますが、それも良しとします。気楽なひとときをお客様と過ごせることも、これから始まる(かも知れない)長いプロジェクトの中で大切な一歩のように思います。「歩み寄り」のきっかけはどのタイミングで生まれるのか、どのような話題から具体的な本題に入っていけるのか、当事者同士でも分からないことがあります。

お客様の描いていている夢やビジョンをご一緒に実現できる(またはしていきたい気持ちになる)パートナーとしての、または一つのチームとしての「ゴール」を共有できるのかどうか、さまざまな意識・無意識の交流が図られるのも、対面によるコミュニケーションならではの取り組みになると思います。

2.個人のモチベーションに向き合う

前回のブログ記事「個人の継続的な動機に支えられてこそWeb は成果を生み続ける」で「変わることなく守っていきたい原則があります」と申し上げました。

個人が輝けば、組織・グループが活性化し、社会に活力が生まれる。

当ぎいちワンの業務ミッションにもなっていますが、このことがWeb 制作においても変わることのない原則です。「Web で成果を上げていくために大切なことはそれを運営していく個人のモチベーションではないかと思います。Web の運用に限ったことではありませんが、ものごとを継続していくことはカンタンなことではありません。そのことを行なう動機に支えられて継続されていくことなのだと思います。」(当ブログ内記事より)

個人事業である場合はもちろんですが、組織・グループの業務担当として制作チームにご参加を頂ける時も、その人本人にとって、制作プロジェクトとどう向き合えるのか、その方の人生やキャリアにおいて、どのようなステップアップを図れるのかにまで、お話しをさせて頂くことがあります。表向きの状況は何も変わらなくても、制作に関わる個人のモチベーションに支えられた業務の進行は、迫力のある制作またはプロジェクトの展開にもつながります。

3.避けて通れない「遠回りのプロセス」もある

ビジネスやご活動の目的や目標をはっきりお持ち頂いていても、Web 制作とその運用を通して実現していくシナリオは初めの段階において、必ずしもきちんと描けている訳ではありません。お話し合いを重ねながら、業務内容を整理したり、組織変更を行なったり、業務体制を見直したりするケースもあります。

ご用意頂いた「コンテンツ」を、望ましい在り方、実現したい状況に向けてどうシナリオを組み立てていくのか「コンテキスト」の考察を進めながらサイトの制作は進みます。コンテキストの顕在化に伴う「コンテンツ」の変更はもちろんのことですが、Web で実現できるコンテキストの可能性をご提案していく中で、「コンテンツ」が新たに組み立てられていくこともしばしばあります。

通常のWeb サイトの制作において、ご依頼内容や仕様の変更は従来あまり歓迎されることではありません。時としてお見積りの追加や納期の見直しなどに発展することがあるからです。「作り直し」はできるだけ避けたいステップですが、避けて通れない「遠回りのプロセス」もあるように思います。「不必要なやり直し」はできるだけ避けたいですが、お客様が最も納得のいくWeb サイトの構築を進めるために、「必要な遠回り」をたどるプロセスは経過していきたいという立場で制作を進めています。

4.セルフ・イメージを育成し共有していく

作成したWeb サイトは多くの方にご覧を頂くための営みですが、同時にサイトを運営する、または情報を発信していく当事者の意識、セルフ・イメージを育成し共有していく営みでもあります。

この場合のセルフ・イメージはサイト全体のことを指しますが、個人の意識または業務の関わり方の姿勢としてのセルフ・イメージまたはセルフ・ブランディングの課題も内包していると思います。もちろん両者は時として重なりますし、一部を共有していくこともあります。

いくらステップを細かくしても、完全にはイメージの確認を取っていくことはできません。制作が進む中で、個人としてまたはチームとしての新たな気づきや発想が生まれてくることもあります。それが個人または組織の士気を高め、プロジェクトを継続的に進めていくモチベーションを高めていく試みであるのであれば、制作途中でも仕様を変更したり、制作をし直すことがあります。

このことはWeb の制作が「一段落」をして、その運用に移行して後決定的な違いを生んでいくように思います。いかに制作・運用に関わる当事者がモチベーションをもって、または自己の課題として意欲をもってその役割を担っていくかは、Web 運用をダイナミックに展開していく試金石だと思います。

5.柔軟な制作体制を整えていく

いくつか用意している制作のステップは、ご依頼頂いている内容を「見えるカタチ」にして確認をとっていくステップとも言えます。途中のステップで見える形にしながら軌道修正を重ねて、望ましいWeb 制作とその運用体制を作っていきたいと思います。

柔軟な制作が行なっていけるよう、技術面での対応も必要です。お客様のリクエストに柔軟に応えていける技術を採用し、相応のスフ・メインテナンスできる体制を整えていく制作スタイルも肝要です。

「チーム全体としての」負担をできるだけ軽減しながら、必要な労務を惜しむことなく、状況に応じた制作対応及びその体制を取っていくことで、初めてチームとしてのお客様の望むゴールは確かなものとして見えてくるのだと思います。そうした不測の展開をお互いに受けいけるコミュニケーションを図るために、最初の対面でのお打ち合わせは大切なステップとなります。

 

6.全体像を「一つの絵」として共有する

お話の内容をお伺いしながら、その内容を整理していくプロセスの中で、ご依頼頂いている案件の全体像を「一つの絵」として共有していく試みも同時に行なっていきます。これから始まる一つひとつの言葉やデザインの積み重ねに先立ち、漠然とでもチームとして共有できるイメージがあれば、それはWeb 制作またはプロジェクトにおいて、いつも立ち戻れる一つの羅針盤のような働きをするように思います。このことは次のブログ記事「ご提案」にてもう少し詳しく触れてみたいと思います。

実現したいWeb サイトの第一歩を、互いに歩み寄りながら制作・運用を継続していくためのさまざまな工夫を、今回は「面談」というステップにおいてアプローチしてみました。引き続き「Web 制作プロデュース」シリーズにおいて、検証していきたいと思います。

7.面談のポイント

ラストに面談のポイントをもう一度整理してみます。
以下にリストします。

1.実現したいゴールの確認

お客様のご要望を承りながら、Web サイトでどのようなことをしていけるのか、その夢やビジョンを共有させて頂きながら、少しずつ「初めの一歩」をどこまで進めるかのお話をします。

2.Web 制作規模

実現したい目的や目標、かけられる予算、運用体制などのお話しを進めます。制作の規模や予算、納期などに応じてチームの編成なども行なっていきます。

3.Web 制作体制

お客様のご用意頂けるスタッフ(またはご依頼者ご本人)及び、弊ぎいちワンのスタッフとも合わせて、ご予算と制作規模に応じて制作チームとしての組み方を打ち合わせしていきます。

4.Web 運用体制

制作後の更新、サーバー保守または企画と連動したコンテンツの取り扱いなど、運用面の見通しをよくしながら制作を進めていくことも肝要です。

お客様ご自身で制作・運用を進めたいというご希望をお持ちになられることがあります。お客様とぎいちワンとの、その業務の役割の分担に応じて、必要な知識・技術習得のための勉強会を行なっていくこともあります。

5.個人としての関わり方

「変わりなく変わり続けるWeb 運用の環境において、いつでもそれに関わる人たちがどう主体的に関わっていけるかを、問い続ける姿勢こそが問われ続けます。」(当ブログ内記事「個人の継続的な動機に支えられてこそWeb は成果を生み続ける」より)複数人のプロジェクトであれば、継続的な打ち合わせの中で適時個人としてのモチベーションに触れながら、初めの面談を進めていきます。

*次回はWeb 制作プロデュースにおける「ご提案」についてお話をします。ナレッジシートの作成や企画書、お見積りのことについて触れていきたいと思います。

【Web 制作プロデュース連載目次】

0.Web 制作プロデュースの連載を始めました(2015年12月11日)

1.Web 制作プロデュース その1【面談】(2015年12月26日)

2.ご提案

3.サイト構成

4.ワイヤーフレーム

5.ビジュアル・デザイン

6.プロトタイプ

7.制作・開発

8.納品・検証

9.更新・保守

10.制作・運用サポート

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